「男はつらいよ 夕焼け小焼け ロケ地」と、また検索してしまう。
50年たっても残っているのか。行って、がっかりしたくない。
本記事ではそんな悩みを解決します。
17作目『寅次郎夕焼け小焼け』は、最高傑作の呼び声が高い一本。
何十年も温めてきた町ほど、「違った」とは思いたくないですよね。
怖さ、ようわかります。
地図を片手に路地で立ち止まり、足をさすって戻る。
高台の景色を逃したまま、帰りの列車の音を聞く。
憧れ続けた旅が「惜しかった」で終わるのは、もったいない。
場所さえ分かれば、それで足りるでしょうか。
場面と結びつけて歩いて、はじめて映画の町になります。
観光課長が「一番美しい」と案内した龍野橋で、鶏籠山を望む。
ぼたんが「寅さーん」と駆けてきた梅玉の前に立つ。
夕焼けに染まる龍野で、重なる。50年前の映画と今が。
寅さんのロケ地を見たくて、何度もたつの市を歩きました。
映画を650本以上観てきた目で、撮りためた写真を市の資料やNHK『鶴瓶の家族に乾杯』と突き合わせました。
ロケ現場の多くは残ると市の資料にあります。
変わった場所も、歩く前に知っておけます。
泊まるなら、寅さんの泊まった『梅玉旅館』の空室を、楽天トラベルでのぞくのもええですよ。
- 🎬 名場面が撮られた場所と、50年たった今の姿
- 🚶 本竜野駅から歩いて巡る方法と、タクシーが便利な場所
- 🍦 ロケ地めぐりの合間に味わう、しょう油ソフトと揖保乃糸
- 🏯 寅さんと青観が泊まった宿「片しぼ竹の宿 梅玉」の旧館和室の泊まり方
17作目『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』を知る|あらすじ・評価・観直し方

龍野の町を歩く前に、作品のおさらいを少しだけしておきませんか。
場面を知らずに歩くと、せっかくの城下町が「ただの古い町並み」で終わってしまいます。
あらすじと評価、観直し方まで、ここでひと通りお伝えします。
- あらすじとキャスト|飲み屋で出会った老人は日本画の大家(結末は伏せます)
- 「最高傑作」の呼び声が高い理由|NHK BS「あなたが選ぶ寅さんアンコール」で前半24作品中第2位
- 出かける前に観直す|Amazonのレンタルと、手元に置く4Kデジタル修復版Blu-ray
あらすじとキャスト|飲み屋で出会った老人は日本画の大家(結末は伏せます)
この映画の龍野の旅は、じつは上野の飲み屋での、ひとつの出会いから始まっています。
寅さんが龍野へ向かうきっかけが、そこで知り合った一人の老人だからです。
春四月、柴又に帰ってきた寅さんは、甥の満男の入学式をめぐって、とらやの面々と大げんかをして家を飛び出します。
その夜、場末の飲み屋で身なりのみすぼらしい老人と意気投合し、『とらや』へ連れて帰ります。
翌朝、老人はお礼にと一枚の絵をさらさらと描き、神田の大雅堂へ持って行けば金になると言って、寅さんに渡します。
半信半疑で持って行くと、店の主人は驚いて、七万円もの大金を払ってくれました。
老人の正体は、日本画壇の第一人者・池ノ内青観です。
それから数日後、青観が生まれ故郷の龍野に市の招待で訪れたところで、寅さんと偶然再会します。
市の役人は、寅さんを青観の弟子だと思い込み、芸者ぼたんも並ぶ宴席で、二人を大歓迎します。
ここまでの流れを頭に入れておくだけで、龍野のロケ地は、ぐっと身近になります。
監督は山田洋次さん、撮影は高羽哲夫さん。
シリーズ第17作で、昭和51年7月24日に公開されました。
「最高傑作」の呼び声が高い理由|NHK BS「あなたが選ぶ寅さんアンコール」で前半24作品中第2位
「最高傑作」という言葉は、公式の称号ではなく、ファンのあいだで育ってきた評判です。
配信サイトの紹介記事などにも、「最高傑作」の呼び声を添えたものが見つかります。
たつの市と観光協会の資料には、NHK BSの企画「あなたが選ぶ寅さんアンコール」のことも載っています。
前半24作品の中で、第2位にランクされたと紹介されています。
2016年に在バングラデシュ日本国大使館が出した英文の紹介でも、シリーズの中で最も印象に残る作品の一つとされています。
ぼたんの太地喜和子さん、青観の宇野重吉さん、志乃の岡田嘉子さん。
この三人の存在感が、龍野の城下町の景色と、ほんまによう合うと私は思います。
どの作品が一番かは人それぞれで、17作目はその有力候補の一つです。
ただ、なぜそう呼ばれるのかを知って歩くと、同じ橋も同じ路地も、少し違って見えてきます。
出かける前に観直す|Amazonのレンタルと、手元に置く4Kデジタル修復版Blu-ray
何十年ぶりかに観直すと、あの場面とこの場所が、不思議なくらいつながりますよね。
歩く前に1本観とくだけで、同じ橋の前でも、立ち止まる時間が変わってきます。
観ないまま出かけると、あの橋も、ただ渡って終わりになりかねません。
気軽に観る|Amazonプライムビデオのレンタルと、プライム無料体験
いちばん手軽なのは、Amazonプライムビデオでレンタルして観る方法です。
見放題ではなく有料のレンタルですが、プライム会員でなくても借りて観ることができます。
視聴できる期間や料金は作品ページに出ているので、借りる前に確かめておくと安心です。
とはいえ、プライムに入っておくと、旅の前後の楽しみが広がります。
見放題の映画やドラマが、追加料金なしで観られるからです。
借りた1本を観終わって、それっきりにするか。
次の1本にも、すぐ手が伸びるようにしておくか。
30日間の無料体験なら、使い心地を先に確かめられます。
体験のあとは月額プランになり、いつでもキャンセルできます。
手元に置く|松竹ホームビデオの4Kデジタル修復版Blu-ray
何度も観返したい方や、手元に置いておきたい方には、ディスクという選択もあります。
松竹ホームビデオから、4Kデジタル修復版のBlu-rayが、2019年12月25日に発売されています。
再生にはBlu-ray対応の機器が必要なので、買う前に、お手持ちのプレーヤーが対応しているかを確かめておくと安心です。
借りて気軽に観るか、買って何度も楽しむか、旅の日程や観返す回数に合わせて選べます。
寅次郎夕焼け小焼けのロケ地一覧|場面と場所の対応表(たつの市・東京)

さあ、いよいよロケ地そのものを見ていきましょう。
場面を知らずに歩くと、同じ町並みも「ただの古い町並み」で終わってしまいます。
場所と場面をセットで頭に入れておくと、歩く道がそのまま映画の続きになりますよ。
兵庫県たつの市と東京、それぞれのロケ地をまとめたのが、下の一覧です。
- 青観との再会と市の歓迎の宴|清江橋・梅玉
- 観光課長の案内で巡る龍野|中央公民館前・門の外・龍野橋東詰・聚遠亭
- 別れと再訪、夕焼けのラスト|梅玉前・伊勢屋・ヒガシマル第2工場付近・赤とんぼ荘(結末に触れます)
🌇 映画の続きを、歩いてたどる
🏯 たつの市🗼 東京
🏯 たつの市清江橋
寅さんが初めて龍野にやってきた場面
🏯 たつの市中央公民館の前
寅さんたちがタクシーで市役所(旧)に乗りつける場面
🏯 たつの市門の外
観光課長にタクシーに乗せられて通る場面
🏯 たつの市ガレリア
観光課長に連れられて龍野橋のたもとにタクシーで来る場面
🏯 たつの市龍野橋東詰から見る鶏籠山
観光課長が「ここからの鶏籠山が一番美しいです」と案内する場面
🏯 たつの市聚遠亭
一行がタクシーの中で一休みする場面
🏯 たつの市霞城館から龍野城方向
青観が歩く場面
🏯 たつの市如来寺方向
芸者が歩いて出勤する場面
🏯 たつの市晴風
静かな中に人々が生活する龍野を表す場面
🏯 たつの市龍野小学校南門より動物園方向
夕焼けに染まる龍野の風景
🏯 たつの市梅玉
寅さんと青観が泊まった宿、市の歓迎の宴が開かれる場面
🏯 たつの市梅玉前
ぼたんが寅さんの帰る日に走って「寅さーん」と来る場面
🏯 たつの市菊屋の四つ角
寅さんと青観がタクシーで龍野を離れるとき曲がった角
🏯 たつの市伊勢屋
寅さんが二度目に龍野に来て歩く場面
🏯 たつの市ヒガシマル第2工場付近
志乃が青観に別れを告げる場面、寅さんが最後に手を合わせる場面
🏯 たつの市赤とんぼ荘
展望台から城下町を俯瞰する場面
🗼 東京神田神保町
場面の詳細は要確認
🗼 東京西新井大師
場面の詳細は要確認
青観との再会と市の歓迎の宴|清江橋・梅玉
寅さんが初めて龍野に降り立つのが、清江橋のたもとです。
橋を渡るその一歩から、龍野の物語が動き出します。
青観は、生まれ故郷の龍野に市の招待で訪れていました。
そこへ偶然、寅さんが姿を現します。
龍野市の役人は、寅さんのことを青観の弟子だと思い込んでしまいます。
そのまま市をあげての歓迎の宴が開かれ、会場になったのが宿の片しぼ竹の宿 梅玉です。
芸者のぼたんも並ぶ、にぎやかな席やったそうです。

寅さんが勘違いから主役になる、このシリーズらしい場面。
その舞台になった清江橋と梅玉が、今も変わらず龍野にあります。
勘違いから始まった縁やのに、ちゃんと物語が転がっていくところが、ようできてますよね。
観光課長の案内で巡る龍野|中央公民館前・門の外・龍野橋東詰・聚遠亭
歓迎ムードのまま、寅さんは観光課長に連れ回されることになります。
案内役は、桜井センリさん演じる龍野市観光課長です。
タクシーは、まず中央公民館の前に乗りつけます。
当時の市役所が置かれていた建物です。
そこから門の外を抜け、龍野橋のたもとのガレリアへ移動します。
龍野橋東詰に立つと、観光課長がこう言います。
「ここからの鶏籠山が一番美しいです」。

橋の北詰からは鶏籠山が望め、南詰では寅さんがアイスキャンデーを買う場面も描かれています。

一行はそのあと、聚遠亭にも立ち寄ります。
ただし、庭園をゆっくり歩く場面ではありません。
連れ回されて疲れた一行が、タクシーの中で一休みするだけの場面です。
観光名所として紹介されることの多い聚遠亭ですが、映画の中ではあくまで通過点のひとつでした。
案内される側の寅さんの表情まで想像すると、同じ道を歩くのが楽しくなってきます。

別れと再訪、夕焼けのラスト|梅玉前・伊勢屋・ヒガシマル第2工場付近・赤とんぼ荘(結末に触れます)

ここから先は、物語の終盤に触れます。
まだ観ていない方は、先に一度、映画を観ておくのがおすすめです。
寅さんが龍野を去る朝、見送りに来るのがぼたんです。
梅玉前を、ぼたんが「寅さーん」と走って来るシーンは、このロケ地めぐりでいちばん胸が熱くなる場面かもしれません。
寅さんと青観は、菊屋の四つ角を曲がり、タクシーで龍野を後にします。

物語はそれで終わりません。
寅さんは、もう一度、龍野に戻ってきます。
伊勢屋のあたりを歩くのが、その二度目の龍野です。
終盤の舞台になるのが、ヒガシマル第2工場の付近です。
志乃が青観に別れを告げるのも、ここでした。
そして寅さんが、樽の上から「東京はどっちだ」と手を合わせるのも、この場所です。

龍野での日々を、自分の中でそっと区切るような仕草やなあと、何度観ても思います。
エンディングに映るのが、『赤とんぼ荘『からの眺めです。
展望台から見下ろす城下町が、夕焼けに染まっていきます。
龍野に来たシーンとエンディング、両方に使われている場所です。
知らずに素通りしてしまえば、ただの展望スポットで終わってしまいます。
場面を思い浮かべながら立つと、同じ夕焼けが、少し違って見えてくるはずです。
撮影から50年|変わった場所と変わらない町並み
撮影から、気づけば50年という歳月が流れました。
変化を知らないまま歩くと、「思っていたのと違う」とがっかりするかもしれません。
先に変わった点を知っておけば、今も残る景色の値打ちが、よけいに際立ちます。
- 変わらない町並み|重伝建の龍野と、劇団ひとりが涙した風景
- 撮影当時と違うところ|龍野城隅櫓と鶏籠山そばの喫茶店
- 見落としやすい場所|聚遠亭の本館と別館、赤とんぼ荘の今
変わらない町並み|重伝建の龍野と、劇団ひとりが涙した風景

たつの市のPDFには、こう書かれています。
撮影はちょうど40年前(昭和51年)、ロケ現場がそっくりそのままたくさん残っている、と(約2016年時点の記述です)。
あれから、さらに10年近くが過ぎた今も、この言葉はまだ生きているように感じます。
その裏付けになったのが、城下町そのものの指定です。
令和元年12月23日、龍野の町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。
商家町・醸造町として、約15.9ヘクタールが指定されています。
映画が撮られたときには「ただの古い町並み」やった通りが、今は守るべき風景として、国の指定を受けています。
この変わらなさを、最近テレビで証言したのが劇団ひとりさんです。
NHK『鶴瓶の家族に乾杯』で龍野を訪れ、映画そのままの風景に涙する場面がありました(2026年5月25日・6月1日放送)。

芸能人でも涙するくらい、あの頃の空気がそのまま残っている。
それが、龍野という町の値打ちです。

撮影当時と違うところ|龍野城隅櫓と鶏籠山そばの喫茶店

もちろん、50年の間に変わった場所もあります。
知らずに「あれ、映画と違う」と戸惑う前に、ここで触れておきます。
龍野城の隅櫓は、撮影当時、石垣だけが残る姿でした。
今のような櫓の建物は、その後に復元されたものです。
映画の中の龍野城と、今見る龍野城では、見た目が違います。
鶏籠山のそばに立つ喫茶店も、映画にちゃんと映り込んでいます。
ところが、撮影当時はまだ喫茶店ではなかったと言われています。
建物は同じでも、使われ方が変わった一軒ということになります。
こうした変化は、知らずに歩けば「思っていたのと違う」で終わってしまいます。
先に知っておけば、「ここが変わった場所か」と、逆に楽しめる場面に変わりますよ。
見落としやすい場所|聚遠亭の本館と別館、赤とんぼ荘の今
意外と見落とされがちな場所も、ここでまとめて触れておきます。
劇団ひとりさんが涙したのは、聚遠亭の別館でのことでした。
地元で評判が高いのは、むしろ本館のほうです。
書院造をもとにした数寄屋風の茶室で、四季折々の景色と、龍野の街を一望できる眺めが自慢とされています。
映画のワンシーンだけで聚遠亭を判断してしまうと、この本館の魅力を見落としたままになります。
もう一つ、気になるのが赤とんぼ荘です。
映画では、城下町を見下ろす展望台として使われていました。
今は、たつの市による運営は終わっており、閉館した状態です。
今後、この場所がどうなるかは、まだ決まっていないようです。

変わった場所、変わらない場所、見落としやすい場所。
その三つを知っているかどうかで、同じ城下町を歩く時間の濃さが、まったく違ってきます。
本竜野駅から巡る|ロケ地めぐりの歩き方と移動手段

本竜野駅に降り立ってから、ロケ地までどう動くか。
知らずに無理をして歩き通すと、聚遠亭のような高台の景色をあきらめることになりかねません。
徒歩20分という数字の中身を、先に知っておきましょう。
- 駅から城下町まで徒歩約20分|タクシー・レンタルサイクル・観光案内所
- 地図で見るロケ地の位置関係|駅から揖保川を渡って城下町へ
- 出かける前に|龍野ふるさとガイドの申込と、桜・紅葉の季節
駅から城下町まで徒歩約20分|タクシー・レンタルサイクル・観光案内所

本竜野駅から、城下町の入り口までは、徒歩でおよそ20分です。
これは神戸新聞や旅行サイトの案内にも出てくる、ひとつの目安です。
ただし、この20分は、あくまで城下町の入り口までの距離です。
そこから梅玉や龍野橋、聚遠亭と、さらに歩くことになります。
無理に全部を歩き通そうとすると、体力を使い切って、高台からの景色を見送ることにもなりかねません。

駅の脇には、観光案内所とレンタルサイクルの用意があります。
歩くのがしんどそうな日は、自転車に切り替えるのも、ひとつの手です。
聚遠亭のように少し離れた場所へは、タクシーで約5分という案内もあります。
泊まりがけなら、このあたりの時間配分にも、もう少し余裕を持たせられます。
その日の宿が、片しぼ竹の宿 梅玉なら、荷物を預けてから、身軽に歩き出せますよ。
地図で見るロケ地の位置関係|駅から揖保川を渡って城下町へ

本竜野駅と、ロケ地が集まる城下町とでは、川を挟んで反対側にあります。
駅は揖保川の東側、城下町は西側です。
その間をつなぐのが、龍野橋です。
つまり、ロケ地めぐりは、まず川を渡るところから始まります。
橋を渡るその途中が、観光課長が「ここからの鶏籠山が一番美しいです」と案内した、あの場所です。
城下町に入ってからは、梅玉、聚遠亭、うすくち龍野醤油資料館などが、歩ける範囲にまとまっています。
一方、ヒガシマル第2工場や赤とんぼ荘は、少し足を延ばす場所になります。
全体の位置関係をつかんでおくと、どこを歩いて、どこをタクシーにするか、現地で迷わずに決められます。
位置関係を知らずに歩くと、同じ道を行ったり来たりして、無駄に体力を使ってしまいます。
先に大まかな地図を頭に入れておくだけで、同じ距離でも、歩き方がずいぶん変わってきます。

出かける前に|龍野ふるさとガイドの申込と、桜・紅葉の季節

もう少し詳しく案内してほしい方には、龍野ふるさとガイドという制度もあります。
利用日の2週間前までの申し込みが必要で、年末年始(12月29日〜1月3日)は受け付けていません。
案内の時間は1時間から2時間30分ほどで、寄付金の目安は1人3,000円、20人につき1人のガイドが推奨されています。

出発場所は、龍野公園観光バス駐車場や、市営駐車場(川原町・下川原)です。
ロケ地めぐりを案内してもらえるかどうかは資料にはなく、申し込み時に確認しておくと確実です。
季節で選ぶなら、春か秋もおすすめです。
龍野城は桜の名所として知られ、紅葉谷という場所も、市の地図に載っています。
夕焼けの龍野を見に行くついでに、桜や紅葉の時期を選べば、景色の重なりがもう一つ増えます。

ロケ地めぐりの合間に味わう龍野|しょう油ソフト・醤油資料館・揖保乃糸
ロケ地だけを足早にめぐって帰ってしまうと、龍野の味を知らないまま旅が終わってしまいます。
歩いた合間に、ちょっと寄り道してみませんか。
しょう油ソフトも、揖保乃糸も、この町ならではの味です。
- 醤油の郷 大正ロマン館・クラテラスたつの|番組で話題のしょう油ソフト
- うすくち龍野醤油資料館|入館料10円で知る淡口醤油のまち
- 揖保乃糸の素麺を味わう|すくね茶屋と、梅玉の素麺会席
醤油の郷 大正ロマン館・クラテラスたつの|番組で話題のしょう油ソフト
城下町を歩いていると、ひときわ目を引く建物があります。
醤油の郷 大正ロマン館と、隣接するクラテラスたつのです。
龍野町上霞城にあり、同じ施設の中にまとまっています。
大正ロマンという名前の通り、当時の雰囲気を感じさせるたたずまいも、見どころの一つです。
ここで話題になっているのが、クラテラス特製ソフトクリームです。
テレビ番組でも紹介されたことがあり、龍野らしい一品として知られています。
味は、たつの醤油・糀甘酒・ミックスの3種類。
地元のうすくち醤油を使った、香ばしいキャラメル風味のような味わいが特徴です。
価格は500円、ミニサイズなら450円です。
醤油の町ならではの甘じょっぱさを、ひと口で味わえる。
休憩がてら腰を下ろせる場所もあり、歩き疲れた体に、ちょうどいい寄り道になりますよ。
うすくち龍野醤油資料館|入館料10円で知る淡口醤油のまち

龍野といえば、淡口(うすくち)醤油の発祥の地として知られています。
その歴史を伝えているのが、うすくち龍野醤油資料館です。
淡口醤油は、色は薄くても塩分はやや高めで、素材の色を活かしたい料理に使われてきました。
館内には、醤油づくりに使われた大きな樽や、当時の資料が展示されています。
建物そのものにも、醤油蔵だった頃の雰囲気が残っています。
ロケ地をたどるだけでは見えてこない、龍野という町のもう一つの顔です。
案内されている入館料は、わずか10円です。
10円という金額で、淡口醤油の歴史にふれられるとしたら、立ち寄らない手はありません。
ただし、この金額は現在のものと異なる可能性もあるため、訪れる前に確かめておくと確実です。
場面だけを追って通り過ぎてしまうと、この町が醤油の町でもあることを、知らずに終わってしまいます。
揖保乃糸の素麺を味わう|すくね茶屋と、梅玉の素麺会席

龍野と聞いて、揖保乃糸を思い浮かべる方も多いはずです。
細く仕上げられた手延べそうめんとして、兵庫県を代表する特産品の一つになっています。
テレビ番組でも紹介された、『すくね茶屋』という店で味わうことができます。

もう一つ、素麺を楽しむ方法があります。
片しぼ竹の宿 梅玉には、素麺会席というプランが用意されています。
寅さんと青観が泊まった宿で、揖保乃糸をゆっくり味わう。
ロケ地めぐりの一日を、そのまま夕食につなげられる組み合わせです。
夕焼けに染まる龍野を眺めながら、一日の終わりに箸を取る。
そんな時間の過ごし方も、旅の記憶に残るはずです。
『すくね茶屋』で軽く食べ比べてから、梅玉の会席でじっくり味わう。そんな順番もおすすめです。
寅さんと青観が泊まった宿|「片しぼ竹の宿 梅玉」の泊まり方

ロケ地めぐりの最後に、もう一つ考えてみてください。
日帰りで急ぐと、見たい時間帯を見逃してしまうことがあります。
一泊すれば、夕暮れの龍野も、朝の路地も、急がず歩けますよ。
- 創業約130年、旧館が映画の舞台になった旅館
- 寅さんコーナーと天然記念物「片しぼ竹」
- 泊まる前の疑問|旧館の部屋・食事だけの利用・駐車場
創業約130年、旧館が映画の舞台になった旅館
龍野町本町、龍野橋にほど近い場所に、片しぼ竹の宿 梅玉はあります。
創業は、およそ130年前にさかのぼります。
もとは、脇坂藩で筆頭家老を務めた家の屋敷跡に建てられた宿です。

寅さんと青観が泊まったのは、この梅玉の旧館でした。
市の歓迎の宴が開かれたのも、同じ建物です。
映画に映った部屋や廊下が、そのまま今も宿の中に残っています。

100年を超える歴史を持つ宿は、たつの市内でも、そう多くはありません。
その中でも梅玉は、映画の舞台になったという特別な記憶を抱えた一軒です。
泊まらずに前を通り過ぎてしまうと、この歴史に触れる機会を逃すことになります。
一泊すれば、映画の中の時間に、少しだけ近づけるはずです。
寅さんコーナーと天然記念物「片しぼ竹」

梅玉に泊まると、映画ファンならではの時間を過ごせます。
館内には、寅さんコーナーが設けられているからです。
この寅さんコーナーは、NHK『鶴瓶の家族に乾杯』でも紹介されていました。
放送で実際に映っていたので、今も変わらず見られる展示だと分かります。
庭には、天然記念物に指定されている「片しぼ竹」があります。
片側だけがふくらんだ、珍しい形の竹です。
梅玉の敷地内にしか生えていない竹だと、宿自身が紹介しています。
宿の名前にもなっている、この宿ならではの見どころです。

映画のワンシーンだけでなく、こうした梅玉自身の歴史にも触れられる。
それも、泊まってこそ味わえる体験です。
ここでしか見られない竹を、庭先でゆっくり眺める時間も、悪くありません。
旅先で、こうした小さな発見に出会えるのも、宿を選ぶ楽しみの一つです。
泊まる前の疑問|旧館の部屋・食事だけの利用・駐車場

泊まる前に、気になることをいくつか整理しておきます。
まず、旧館の部屋に泊まれるかどうかです。
これは、はっきりしています。
中庭側に、名木を使った数寄屋造りの旧館和室があり、ヒノキ風呂とトイレが備わっています。
レトロな雰囲気が人気の部屋で、定員は2人から6人まで、子供料金の設定もあります。
夕食はレストランで用意されるので、部屋では着替えてくつろぐだけで済みます。
このプランは、1泊限定での予約です。
次に、食事だけの利用についてです。
楽天トラベルには、ランチや日帰りのプランは見当たりません。
梅玉をゆっくり味わうなら、宿泊とセットで考えておくのが確実です。

駐車場は30台分、無料で使えます。
チェックインは15時から18時30分まで、チェックアウトは10時です。
本竜野駅からは、車で3分から5分、歩いても20分ほどの距離です。
寅さんが泊まった部屋と同じ数寄屋造りの旧館に、実際に泊まれる。
空室や料金、プランの詳細は、日付を入れて確かめられます。
まとめ|夕焼けの龍野で、50年前の寅さんに会いに行く
- 🌅 場面を知って歩くから、同じ橋と路地が「映画の続き」に変わる
- 🧭 変わった場所を先に知るから、「思っていたのと違う」で終わらない
- 👣 徒歩20分の中身が分かるから、高台の景色をあきらめずに歩ける
- 🍵 寄り道まで楽しむから、ロケ地めぐりが「味わう旅」になる
- 🌙 寅さんと同じ旧館に泊まるから、夕暮れも朝の路地も急がず歩ける
ここまで読んでくださった、あなたへ。
記事のはじめに投げかけた問いに、お答えします。
「男はつらいよ 夕焼け小焼け ロケ地」と、また検索してしまう。
50年たっても残っているのか、行って、がっかりしたくない。
そう思っていたあなたに、まずお伝えしたいことがあります。
『寅次郎夕焼け小焼け』のロケ地は、兵庫県たつの市にあります。
50年たった今も、その多くを歩いて巡ることができます。
たつの市の資料にも、ロケ現場がそっくりそのまま残っていると書かれているとおりです。
もちろん、すべてが昔のままというわけではありません。
赤とんぼ荘は、今はもう営業していません。
龍野城の隅櫓や、鶏籠山そばの喫茶店も、撮影当時とは姿が違います。
それでも、寅さんが初めて渡った清江橋、宴が開かれた梅玉、観光課長が「一番美しい」と案内した龍野橋。
この三つは、50年前と同じ場所に、今もあります。
場所の名前だけを覚えて、記事を閉じてしまうのは、もったいない。
清江橋、龍野橋、聚遠亭、梅玉。
名前を聞くだけで場面が浮かぶようになったなら、ここまで読んだ意味が、もうあります。
変わった場所も、駅からの歩き方も、合間に味わうしょう油ソフトの場所も、あなたはもう知っています。
あとは、実際に、その足で歩いてみるだけです。
龍野は、童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風の故郷でもあり、夕焼けが、ほんまによう似合う町です。
半世紀越しの旅の始まりは、梅玉の空室を楽天トラベルで確かめる、その一歩でも十分です。
- Q1. 『寅次郎夕焼け小焼け』は配信で観られますか?
-
A1. 見放題ではなくレンタル(有料)で、プライム会員でなくても借りて観ることができます。
手元に置きたい方には、松竹ホームビデオの4Kデジタル修復版Blu-rayもあります。配信状況や価格は変わることがあるため、観る前に各ページで確かめておくと安心です。 - Q2. 本竜野駅からロケ地まで歩けますか?
-
A2. 城下町までは本竜野駅から徒歩約20分で、梅玉や龍野城、大正ロマン館へ歩いて行けます。
駅の脇には観光案内所とレンタルサイクルもあり、高台にある聚遠亭へは、本竜野駅からタクシーで約7分ぐらいです。 - Q3. 梅玉の旧館に泊まれますか?
-
A3. 泊まれます。中庭側に、名木を使った数寄屋造りの旧館和室があり、ヒノキ風呂とトイレが備わっています。
レトロな雰囲気が人気の部屋で、定員は2人から6人までです。子供料金の設定もあり、予約は1泊限定のプランです。






