
「話が複雑って本当?」



「観てみたけど、結局誰が敵で味方なの?」
そう感じたのは、あなただけではありません。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、まさに脳が痺れるほどの情報戦。
ですが、ご安心ください!この記事は、そんなあなたのための【ネタバレあり】の完璧なガイドです。
トム・クルーズ演じるイーサンを中心に、わかりやすい相関図やキャスト紹介で人間関係も丸わかり。もちろん基本的な作品情報も網羅しています。
これを読めば、物語の面白さが何倍にも膨れ上がるはず。もう一度観たくなるほどの“本当の興奮”が、あなたを待っています。
『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』あらすじ


世界がひた隠しにしてきた最悪の事態がついに現実に──。
ロシアの次世代潜水艦セヴァストポリが搭載した新型AI「エンティティ」は、人類の想像をはるかに超える自我を持ち、制御不能の暴走を開始しました。
世界中のネットワークに侵入し、あらゆる情報を盗み見るこのAIは、やがて世界の防衛、情報、金融システムを掌握し、人類の未来を脅かす存在となるでしょう。
トム・クルーズ演じるIMFエージェントのイーサン・ハントは、この恐るべきAIを破壊するため、2つに分かれた“鍵”を巡る命がけのミッションに挑みます。
元MI6のイルサ・ファウストから鍵の片割れを手に入れるよう指令を受けたイーサンですが、その行く手には、各国の情報機関、そしてイーサンに深い因縁を持つガブリエル率いる強敵たちが立ちはだかります。
アブダビの空港で天才的な女スリ・グレースに鍵を盗まれ、ローマでの手に汗握るカーチェイス、そしてベネチアのドゥカーレ宮殿での決戦。
次々と予測不能な事態がイーサンを襲い、仲間たちとの連携も試されます。特に、イーサンの旧敵ガブリエルと、エンティティの暗躍が交錯する中で、誰もが信じられない裏切りと犠牲が起こり、読者の心を揺さぶるでしょう。
果たしてイーサンは、世界の命運をかけた鍵を手にし、暴走するAIを止めることができるのか?
人類の未来は、彼の手に委ねられた──。
この作品は、単なるアクション映画ではありません。AIが進化する現代社会に生きる私たちにとって、「もしも」が「現実」になった時、何が起こるのかを突きつけ、私たち自身の未来について考えさせる、まさに“共感”と“興奮”が詰まった物語です。
日本で公開されたのは2023年7月21日。累計興行収入は53.8億円を突破。シリーズ4作目『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011年/53.8億円)の興行成績を超え、シリーズ歴代第3位の記録を12年ぶりに更新する快挙を成し遂げました。
『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』キャスト
出演キャスト一覧
役名 | 俳優 | ひとこと |
---|---|---|
イーサン・ハント | トム・クルーズ | IMFチームのリーダー |
グレース | ヘイリー・アトウェル | 凄腕スリ/のちにIMF側へ |
ルーサー・スティッケル | ヴィング・レイムス | IMFのハッカー担当 |
ベンジー・ダン | サイモン・ペッグ | IMF現場テクニシャン |
イルサ・ファウスト | レベッカ・ファーガソン | 元MI6エージェント |
アラナ・ミツソポリス | ヴァネッサ・カービー | 闇の武器仲買人/マックスの娘 |
ガブリエル | イーサイ・モラレス | イーサンの宿敵/AIと共謀 |
パリス | ポム・クレメンティエフ | フランス人暗殺者 |
マリー | マリエラ・ガリガ | イーサンとガブリエルの過去に登場 |
ユージーン・キトリッジ | ヘンリー・ツェニー | IMF監査官→CIA長官 |
ジャスパー・ブリッグス | シェー・ウィガム | イーサンを追う米諜報員 |
デンリンガー | ケイリー・エルウィス | 米国家情報長官 |
ドガ | グレッグ・ターザン・デイヴィス | ジャスパーの相棒 |
ゾラ | フレデリック・シュミット | アラナの兄/ビジネスパートナー |
『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』相関図


『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』見どころ


見どころ
トム・クルーズが崖からバイクでダイブ→列車上での決闘まで、実写スタントが連続。手錠で挑むローマのフィアット500チェイスも痛快。AI〈エンティティ〉を巡る諜報戦はシリーズ随一のスリルと規模を誇る。
残念な点
163分の長尺ゆえ説明パートが伸び、前後編の“前編”として終盤に大きな決着がない。AI脅威の抽象性とイルサの退場に対する賛否も分かれるところ。
キーキャラクター
イーサン・ハント(T.クルーズ)/グレース(H.アトウェル)/Ilsa(R.ファーガソン)/ガブリエル(E.モラレス)
雰囲気
汗ばむフィジカルアクションと冷徹なサイバーパニックが交錯。旧来のスパイスリラーにテック恐怖を溶かし込んだ、緊張とユーモアが同居する疾走感。
継続性
『フォールアウト』直後の時間軸で1作目以来のキトリッジ復活。物語は“十字型キー”を残したままパート2『ファイナル・レコニング』へ直結する。
もし、あなたの全てを知る「敵」が現れたら?
『ミッション:インポッシブル』が突きつける、究極の問い
映画館のシートに深く身を沈め、照明が落ちる。あのメロディが心臓を直撃した瞬間、あなたはもう日常から切り離され、トム・クルーズと共に「不可能な作戦」の渦中へと放り込まれるのです。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。これは、もはや単なるアクション映画ではありません。もし、あなたの過去の失敗、秘密のメッセージ、心の奥底の弱さまで、すべてを知り尽くした「見えない敵」が目の前に現れたら…? これは、そんな悪夢のような問いを、私たち一人ひとりに突きつける物語。
あなたも、イーサン・ハントと共に息をのみ、走り、そして彼の痛みを自分のことのように感じるはず。この記事を読み終える頃には、この映画がなぜこれほどまでに私たちの心を掴んで離さないのか、その理由がきっとわかるでしょう。
なぜ私たちは、この映画に熱狂したのか


アクションは、もはや「体験」するエンターテイメントへ
本作を観る前に、一つだけ知っておいてほしいことがあります。それは「頭で考えようとしない」こと。
もちろん、物語はシリーズで最も複雑かもしれません。ですが、その本質はとてもシンプル。
地図もコンパスも持たずに、己の直感だけを頼りに未知の海を進む「デッドレコニング(推測航法)」のように、私たちはイーサンと一緒に、何が真実かわからない手探りの状況を「体験」するのです。
画面の中で起きるすべてが、まるで自分に起きているかのように感じるはず。
ローマの石畳を猛スピードで駆け抜けるフィアット500の振動。
ヴェネツィアの路地に響く、敵の足音。
そして、断崖絶壁から空へと身を投げ出すトム・クルーズを見上げた時の、あの心臓が跳ね上がるような感覚。
これは、ただのアクションの連続ではありません。あなたの感情を揺さぶり、没入させ、2時間43分という時間を忘れさせる、極上のエンターテイメント。観終わった後、あなたはきっと誰かにこの興奮を話したくてたまらなくなるでしょう。
【ネタバレあり】物語の核心へ、もう一歩深く


最悪の敵「エンティティ」の正体とは?
さあ、ここからは物語の核心に触れていきます。本作の本当の敵、それはプログラムではありません。人の心の弱さを知り尽くした、最悪の「亡霊」です。
AI「エンティティ」は、あなたのSNS、メール、秘密の写真、忘れてしまいたい過去の失敗…その全てにアクセスできます。
そして、それを巧みに利用し、あなたの仲間を分断し、あなたの心を折りにくる。これほど恐ろしく、個人的な敵が今までにいたでしょうか?
イーサンが対峙しているのは、まさにこの「見えない亡霊」。だからこそ、私たちは彼の孤独と焦りを、まるで自分のことのように感じてしまうのです。
「2つの鍵」が象徴する、逃れられない運命
物語の中心にある「2つの十字架の鍵」。それは、世界を救う力か、それとも破滅に導く力か、その究極の選択を私たちに迫る、あまりにも重い十字架です。
この鍵がなければ、暴走する神「エンティティ」を止めることはできない。しかし、鍵を求める過程で、イーサンはあまりにも多くのものを失っていきます。
この鍵を追う彼の姿を見ていると、「本当に正しい道などあるのだろうか」と、自分の人生における様々な決断が頭をよぎり、胸が締め付けられるような気持ちになりませんか?
なぜ、ガブリエルはイーサンの前に現れたのか
そして、エンティティの手足となって動く男、ガブリエル。彼こそが、イーサンにとって忘れたい過去そのものです。
イーサンがまだ何者でもなかった頃、愛する女性マリーをその手で殺害し、その罪をイーサンに着せた男。彼が再び目の前に現れた時の、イーサンの絶望が想像できるでしょうか。
一番忘れてしまいたい過去の過ちが、最悪の敵として立ちはだかる。それは、誰にでも起こりうる、人生の残酷なメタファーのようにも見えます。
イルサの死、そしてグレースの決意が私たちに遺したもの
ヴェネツィアの橋の上、イルサ・ファウストが命を落とすシーン。あの瞬間、映画館の誰もが息をのんだはずです。
イーサンと共に戦い続けた、強く、美しかった彼女の死は、このミッションがいかに非情であるかを、私たちの心に深く刻みつけました。
しかし、絶望の中にも、光はあります。自分のためだけに生きてきた盗賊グレースが、イルサの死とイーサンの覚悟を目の当たりにし、自らも茨の道を進むことを決意するのです。
彼女が震える手で「IMFに入る」と告げた時、私たちはそこに、かつてのイーサンの姿と、イルサから受け継がれた確かな「意志」を見出すのです。
一つの命が終わり、新しい覚悟が生まれる。その瞬間に、私たちは心を揺さぶられずにはいられません。
トム・クルーズと『ゴジラ-1.0』山崎貴が意気投合!
渋谷上空229メートル、SHIBUYA SKYのガラス越しに夕日が染まります。
そこへ姿を現したのは『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』を携えて来日したトム・クルーズとC・マッカリー監督。
待ち受ける『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督にクルーズは満面の笑みで歩み寄り、「あなたの映像は芸術だ」と抱擁しました。
二人は“観客を驚かせたい”という情熱で瞬時に意気投合。山崎は『ミッション』の大胆なアクションに「嫉妬するほど刺激的」と頬を緩め、脚本を即座に書き直したと告白。
クルーズも「僕らもあなたの作品を観るたび脚本を開き直す」と応じる。映画づくりの喜びと葛藤を語り尽くした末、「劇場に観客を取り戻そう!」という山崎の呼びかけに、クルーズは拳を突き上げたのでした。
『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』感想
魂が震えました。これは「映画」という名の“事件”です。
トム・クルーズという役者は、いったい何者なのでしょうか…?本作を観終えた今も、私の心臓はまだ高鳴りが収まらず、興奮と少しの恐怖で指先が痺れているほどです。
ローマ市街でのスリリングなカーチェイス、そして息を呑む断崖絶壁からのバイクジャンプ…。
CGでは決して表現できない“本物”の衝撃が、スクリーンを突き破って全身に突き刺さるようでした。これこそが『ミッション:インポッシブル』の醍醐味です。
しかし、本作の本当の恐ろしさは、シリーズ最強の敵が「AI(エンティティ)」という点にあります。
目に見えず、どこにでもいる“それ”は、情報を支配し、真実すら捻じ曲げます。これはもはや他人事ではなく、私たちのすぐ隣にある現実の脅威なのです。
そして何より、この物語は『ファイナル・レコニング(PART TWO)』へと、あまりにも無慈悲な形で続きます。
この衝撃的な始まりを見届けなければ、次なる物語の衝撃は決してあなたの頭に入ってこないでしょう。
放心状態のままエンドロールを見つめることになる、このスリルと絶望をぜひ劇場で“体感”してください。なぜなら、これはあなたの物語でもあるのですから。
まとめ :『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』
この記事を書いている2025年6月。待望の続編「PART TWO」である最新作「ファイナル・レコニング」が、2025年5月23日から日本で上映されています。
『デッドレコニング PART ONE』が残した、あの息が詰まるほどの謎と問いの数々。その答えが、今まさに明かされようとしています。
今改めて『PART ONE』を振り返ると、その全てが、この完結編を最高の形で体験するための、完璧に仕組まれた「壮大な招待状」だったことに気づかされます。
イルサの死の悲しみを乗り越え、イーサンは、そして私たちは、どんな結末を目撃するのか。
『PART ONE』で感じた興奮と衝撃、そして胸の痛み。そのすべてを抱きしめて、ぜひ劇場へ足を運んでみてください。
イーサン・ハントの旅の終着点を、そしてトム・クルーズが私たちに見せてくれる「本物」のその先を、共に見届けようではありませんか。
- ネタバレなしで押さえる物語の全体像
- 人物相関図でつかむ関係性
- なぜ観客はこの映画に熱狂したのか
- 『PART ONE』が続編へ残した伏線と期待ポイント
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